『ホーボー』

原 健二郎

株式会社キュリオス  

原 健二郎

 好きな長谷川四郎という作家のインタビューを読んでいたら、ホーボーと呼ばれる人たちのことを話していた。60年代のアメリカで流行った、列車やバイクで仕事を探して転々とする人たちのことらしい(語源は日本語の「方々」)。彼らは一つところで根をおろさず、ちょっと飽きるとまた次の街をめざして出ていってしまう。長谷川氏の生き方もホーボーのようであったらしい。かっこいい。これでいこう。これからはおれも自由だ。
 と思ったが、人間が小者なのか、人生のしがらみのせいか、実際にやるのはなかなかままならない。ならば。せめて心の中だけでも、ホーボーであろう。あれがオモシロイとなればすぐハマり、ちょっと飽きたら次のコト。理論とかデータとか蓄積とかは、カッコで括って棚の上においておき、のらなきゃやらない、のればやる、のりそうだったらのりにいく。
 そんな自由な心で仕事をしている。したい。前向きに善処する。

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